「サプライズ公演」での対応

今回おいらが扱う話題は「サプライズ公演」についてです。
この「サプライズ公演」と言うのはおいらが勝手につけた呼び名で別に正式な名前でも何でもありません。
意味はと言うと、「普段のコンサートと違った雰囲気になる公演」と言うことで、考えられるのは以下の公演であります。



 1.「卒業」公演…メンバーがモーニング娘。と言うグループを卒業する時の公演
 2.「聖誕」公演…メンバーの誕生日、あるいはそれに近い日に行われる公演
 3.「凱旋」公演…メンバーの出身地、あるいはそれに近い会場で行われる公演


今まで行われて来た「サプライズ公演」にはこの3つがあります。
1.に関してはモーニング娘。と言うグループが加入と卒業と言うサイクルを伝統としてきた経緯の中で
今までに幾度と無く繰り返されてきたものであります。
2.に関してはメンバーの誕生日をみんなでお祝いしちゃおうと言うもの。
3.に関しても2.と同じような流れで、メンバーの出身地(都県)での公演では「おかえり」と言う意味を込めて
みんなで盛り上げようというものです。
これら全てのパターンにおいて共通するのは「会場全体で「おめでとう」と言う思いを届けよう」と言うことですよね。
その内容としては「アンコールの○○(メンバー名)コール」サイリウム企画」が挙げられます。


こう言った企画を実行するには色々な問題が生じます。
サイリウム企画を行うとすればその色のサイリウムを大量に用意しなければなりませんし、アンコールのコールを拝借するにも打ち合わせなどが必要になり、かなりの時間と労力を費やすことになります。


基本的にそれぞれのメンバーのファンはやはり「自分の推しメンを応援したい」と言う思いが強いでしょうから、敢えて他のメンバーに声援を送ったりすると言うことはしない事が多いです。
好意的に受け入れてくれる人も居ますが、中にはあまり快く思わない人も居ることは事実。
そのような状況の中でこう言った「サプライズ企画」を成功させると言うのは本当に大変なことなんですよね。


それでも、今の娘。コンの現場では会場のファンはかなり好意的になって来ており、事前の告知が無くとも「○○コール」が成功した例もあります。
春ツアーの「ジュンジュン」コール*1はまさにその典型例でした。
今の娘。現場にはこう言った順応性も付いて来ていますから、「○○コール」を遂行するのは以前よりも難度は下がってはいますが、こう言ったサプライズをやるにはやはり条件があると思うんですよね。
おいらが考える「サプライズ遂行の条件」は以下の通りだと思います。



 (1)会場のファンがその企画を行うことに価値・意味を見出せること
 (2)そのメンバーのファンが企画遂行のために精一杯頑張ること
 (3)メンバーがその企画を望んでいること


条件としてはこれに尽きると思いますね。
サプライズ企画をやろうとするとどうしても「事前の告知・準備」にこだわる意見もあります。
確かにその企画そのものを知らない人には対応のしようがない場合もあるし、突発的に企画を遂行する事に批判的な意見もあります。
どうしても批判的な意見が出てくるのはこう言った企画にはつき物で、その意見も分からないでも無いんですよね。
でも、実際にその企画を遂行するのは現場に居るファンなんですよ。現場のファンがその企画に賛同すれば企画は成立・成功するし賛同しなければ失敗するだけのこと。その判断も現場に居る人間がやることなんですよね。
企画を実行した後も「企画の乱立」「ヲタの自己満足」なんて批判的な意見が出ることがありますが、現場に居るファンが賛同して実行されたんだから、それでいいと思います。
この辺が条件(1)にあたりますね。


 条件(2)に関してはこれは至極当たり前のことだと思うんですが、現場に行くとそうで無い姿も見られるので条件に挙げさせていただきました。
サプライズ企画を実行する公演ではいわゆる「にわかファン」が増える事が多いんですよね。
今の娘。現場だと一番わかりやすいのがいわゆる「ヲタT」ですよね。それぞれのメンバーの色のTシャツを着ると言う行為はそのメンバーのファンであると言うことの最大のアピールであります。
こう言ったサプライズ公演になると何故かそのメンバーのヲタTが増える不思議な傾向があるんですよね。別にそれぞれのファンに推しが複数居る場合もあるしそのときにメンバーのTシャツを着ることは問題ないんですが、せっかくTシャツを着ているのにサプライズ企画に参加しない人が多く見受けられるのが寂しいと思います。
 サプライズ企画を遂行すると言うことは他のメンバーのファンにも頑張ってもらうということですから、その企画をリードするのは誰でもない。そのメンバーのファンであるのは明確です。
せっかく「○○コール」をやっているのにそのメンバーのヲタT着てるのがコールもしないで休んでたりするのを見ると、「お前らがやらなきゃこっちもやらないぞ?」ってなっちゃいますよね。
なので、こう言った企画をやる時はそのメンバーのファンが他のファンをリードしていくべきだと思います。


 そしておいらがその企画を実行に移していいかどうか判断する最大のフラグは条件(3)にあると考えます。
聖誕祭・凱旋にしてもドンピシャな日付・地域であればやって問題ないんですが、そうでない場合に企画を実行できるかどうかの判断基準はそこにあると思います。
ファンの側が「やってあげたい」と思う気持ちはよく分かりますが、それを「メンバーが望んでいるか?」と言うのは必ずしも一致するとは限りません。
そこが一致しない状態で企画を実行してしまうことは避けなければいけないでしょう。


 今回のツアーでは、九州の公演での「れいなコール」と富山での「愛ちゃん」コールの2つがはっきりとした実例となりました。
九州なのでれいなちゃんに「おかえり」って思いを伝えたいと言うファンの思いはよくわかります。しかしながら今回はれいなちゃんのふるさと福岡では無く鹿児島・佐賀での公演。正確な「凱旋」公演には当たりません。
なのでこう言った場合は「本人が望んでいるか」と言うのを尊重するべきですよね。
しかしながらコンサート中のMCでも特にそのようなフリは無かったし、普通にコンサートをしていました。
なので「これは別に凱旋公演とは思って無いんだな」と言う雰囲気となったので、いつもどおりの「アンコール」になったんだと思います。
あそこで「れいな」コールをやっちゃうとむしろれいなちゃんにとって「なんで?」と言う疑問が浮かぶ可能性もあるし、それじゃあ企画としての意味が無いですから、あそこはアンコールでよかったんでしょう。


 逆に富山では「愛ちゃん」コールが成立しました。愛ちゃんは福井県出身なので富山とは直接の関わりは無いのですが、愛ちゃんが最後のMCで「富山は福井の隣の県なのでふるさとに帰ってきたみたい」と言う話題を出しました。*2
こう言った話題に触れたと言うことは彼女自身が「凱旋」と言う意味合いを持っているんだな〜って判断できるので、アンコールを「愛ちゃん」コールにすることに意味が見出せ、結果的に「愛ちゃん」コールが成立しました。
多分彼女自身の中で「福井ではなかなかコンサートが出来ない」と言う思いがあったからの発言でしょうし、ファンもそれを踏まえてコールに同意したからこそ成立したもの。
なのであの企画は結果的に「成功」と言っていいとおいらは考えています。


こう言った企画が成立しやすい環境になったからといって安易に実行しようとするのには問題はありますが、ちゃんと意味を見出せるのであればどんどんやっていいと思いますし、現場系として全面的に協力したいと考えています。

「サプライズ公演」を遂行するのは大変です。色々な意見や条件が付きまとうのは仕方の無いこと。
企画を遂行した後も批判的な意見が出て来るのを見るとなんだかな〜って思うこともあります。
でも、結果的にコンサートに参加したファンとメンバーが「いい思い出」を作れたのならそれが一番ではないのでしょうか?


コンサートはネット上でやっているわけじゃない。現場でやってるんだ。


と、どこかで聞いたことのあるようなフレーズで、今回の日記を締めくくらせて頂きます。
長文失礼しました。



※今回の日記はあくまで「現場系ファン」としての主観と持論を述べたまでです。
 こういう考えがあるんだな、と言う目でご覧いただけると幸いです。
 もちろん他にも色々な考えがあってしかるべきですし、それを否定することも出来ません。
 ご意見がございましたらコメント等でいただけると幸いでございます。

11.13 18:16 若干加筆(強調など)

*1:群馬の夜公演のアンコール直前にジュンジュンが体調不良でステージから消えてしまい、そのままアンコールに突入。すかさず繰り出されたのが「ジュンジュン」コールでした。

*2:正確には富山は福井の隣の隣の県です。この点についてはポケモー。のツアー日記で彼女自身弁解してましたね。